すすきのアイスワールド2020

氷彫刻コンクール受賞作品

最優秀賞 札幌市長賞

カパチリ カムイ

ANAクラウンプラザホテル札幌
佐藤 哲也

優秀賞 札幌観光協会会長賞

白銀の森~a silver forest~

ログホテル メープルロッジ
山本 剛

準優秀賞 すすきの観光協会会長賞

登場

ホテルメトロポリタン仙台
中村 賢二

すすきのアイスワールド2020 氷彫刻コンクール 最優秀賞

ANAクラウンプラザホテル 佐藤哲也

2月4日、午後 競技開始の声と共に、各々の台座へ向かう。最初の頃は 知らない選手同士だったりで開会式の会場の空気が重く感じられ とても緊張したのを覚えています。ちゃんと作品が出来るか 間に合うのかなど色々な事を考えていましたが、今は年数を重ねると 周りが顔見知りの人達で とてもリラックスした気持ちでスタートしました。

今年の冬は雪が無く 雪まつりや各種氷のイベントもどうなるのかと思っていたら 朝起きてびっくりしました。雪かきしなければ車が出せない、雪もしっかり降り 気温も下がる予定 コンディションは上々。図面通り氷をカットし、積木のように積み上げます。これも若い頃は会社の先輩達がきて手伝ってもらっていましたが 皆周りは顔見知りの仲間、お互いに手伝い 手伝ってもらって積み込みを終わらせて行きます。

今回は 上の方の羽や飾り部分を 下で彫り上げ それをバラして上に持って行く こうすると高い場所で精密な作業するのは大変ですが、低い場所でじっくりと 精密に彫ることができ作業効率も良いと聞いていたので 本体の積み込みをし台座の手前に羽と 飾りの部分を 仮止めで積み込みました。
高い位置で脚立に乗って作業するよりもはるかに やりやすくいつもよりも早く羽部分ができました。ここからまた 仲間の手を借り、上の部分に羽を乗せると、高さがでて 気持ちも上がります。本体にデッサンの輪郭を描き、大まかに不要な部分を落としていくと 形が見えてきます。

丁度一呼吸つく頃、会社の上司の激励と差し入れがあり、また毎年ススキノのお店の方が 温かい豚汁を差し入れてくださり身も心も温まり作業再開。
日も変わり 2月5日午前、 何か自分以外の力で動かされているような感覚を感じながら 飾り部分も上に乗り、台座に空きができ 氷も少なくなりました。
今回は気温も低く、アルミ板での接着も 思ったようにくっつけることができ 波などの接着もスムーズにいきました。
空が明るくなり始め、作業も終盤にかかり、下の飾り部分に細部の彫り込みをする。予定していた、部分も想像通りになり、完成。あとは ワイヤーブラシで細部の雪や削りかすを 起こしてブロワーで吹き飛ばし バーナーで炙ると細かく入れた模様が光を浴びてキラキラになりました。台座を磨き 全体がキラキラになるころ 審査員の方々の登場 ドキドキしながら 審査風景を横目に道具の片付け そして一晩通しで作業をした 軽い疲労感とともに終了。
今まで何度となくこのススキノのコンクールにトライしてきましたが、なかなか 賞に届かず 悩んでいました、年齢も気づいたらいい歳になり今回を限りですすきのコンクールはやめようと思い 最初にすすきので佳作をいただいた題材のワシを自分の今の技術で表現しようと思いそして、おこがましい事は考えず 楽しもうという気持ちで 挑みました。

結果発表になり、3位 、2位と発表され やっぱりダメかと思ったとき名前を呼ばれ、とてもびっくりしました。
感想を言うことになり、マイクの前に立つと 今までのことが 悔しかったことなどが 頭に浮かび 少々目頭に来るものがあり。抑えつつ述べさせていただきました。 

これまで、自分にいろいろなことを 教えてくれた 先輩や氷彫会の仲間コンクールに出させてくれる 職場の仲間 また 今回 スポンサーである ニトリ様よりも過分な賞をいただき とてもびっくりいたしました。
実行委員会始め 全ての方々に感謝致します 本当にありがとうございました。
年齢も上になりましたが、体の続く限りまだまだ 氷彫刻をやっていきたいと思います。よろしくお願い致します!!