会長挨拶

新年度挨拶

我が国においての料理人の存在は古くは大和朝廷時代と伝えられています。
その後さまざまな歴史を経て今日に至ります。

日本の西洋料理の起源は16世紀末キリスト教の伝来と共に我が国に伝わったとされ江戸時代には長崎の出島を通じて幕末には黒船来航、開港した居留地から西洋の食材や調理法が広まり明治時代には長崎、横浜、東京、札幌を中心に西洋料理を提供するホテルや食堂が増え調理に従事する人も多くなりました。

全日本司厨士協会は1958年昭和33年5月18日に創立され65年を迎えます。
以来、会の拡充、活動の充実を図りこの間、会員の皆様をはじめ協賛商社・行政・関係業界・友好団体の皆様方から頂きました温かいご支援ご協力に深く感謝を申し上げます。

4年余り世界を席巻した新型コロナウイルスに対する猛威もここにきてようやく収束の兆しが見えてまいりました。
飲食店業界におかれましても日々お忙しい事と嬉しく思っております。

わたくしどもが日頃より従事する所の調理なかんずく料理作りは、自然の恵みに手を加え食する人々の心を動かす技術です。長い歴史の中で多くの料理人が培った基本技術に地域で育った素晴らし食材を無理なく無駄なく美味しく作る。いつの時代も変わらない料理の原点であります。

西洋料理の会としての使命を一徹に、「西洋料理の普及推進・組織の拡充」 「人材育成を中心とした調理技術の研鑽」 「社会貢献活動の推進」と、社団法人としての社会的公共のための活動体として、地域に根ざした食文化推進を会員の皆様と共に進めてまいる所存でございます。

今後ともいっそうのお力添え、ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
皆様の今後の益々のご発展ご健勝をご祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人 全日本司厨士協会北海道地方本部 会長 大江廣嗣