札幌支部の「第10回サッポロマスターシェフ倶楽部と若い料理人との勉強会」が3月12日に札幌パークホテルで開催されました。
講話会の講師として京王プラザホテル札幌の丸山時能名誉総料理長より「私の料理人生」という演題で、幼い頃から今に至るまでのお話を聞くことができました。
東京のヒルトンホテルに就職し、その後ロンドンやパリのレストラン、ホテルで調理を経験され京王プラザホテルに入社されたそうです。
その中で特に印象深かったお話はタイユヴァン(パリのレストラン)での仕事の話でした。
初めて厨房に入った際ストーブがぴかぴかに綺麗で感動したお話から始まり、デザートは温かいスフレが人気だったなど、その当時よく使っていた食材の話やフォン・ド・ヴォー、トリュフ、フォアグラの仕込みを知り、私は驚きとわくわくした気持ちになりました。
現代では調理機械などが進歩していますが、便利な調理機械がない時代の方法を聞くことは貴重な体験でした。
また昔に比べて今の北海道産食材の魅力や変化についてのお話が印象に残りました。
温暖化によりいろいろな食材の影響についてお話されていました。
若い方たちの工夫と情熱、発想力で北海道が食の発信地としてますます発展することを期待していますとの言葉に、私達次世代を担う調理師はその役目を引き継ぎ、観光地として人気のある北海道を美味しい料理を提供することで盛り上げていかなくてはいけないと思いました。
講話会の後は札幌パークホテル様より美味しい料理を伴った懇親会が行われました。
普段接する機会のない方々との歓談は、その場でしか聞くことがないようなお話もあり貴重な場となりました。
最後になりましたが、会場提供や美味しい料理を提供していただいた札幌パークホテルの皆様、協会役員・会員の皆様、関係各位の皆様、本当にありがとうございました。
京王プラザ札幌 小倉 太抄