~カカオからチョコレートになるまで~
札幌パークホテル 岡田 公知
チョコレートの原料
カカオ豆はチョコレートやココアの主原料でカカオの樹の果実の中にある種子のことです。
テオブロマ・カカオ
テオブロマとは、《神様のたべもの》という意味で、メキシコ・アステカ族の神話に由来します。
昔は王様や貴族あるいはお金持ちだけの貴重な食べものでした。
カカオの実「カカオポッド」
カカオの実の外側は硬い殻で覆われており、「カカオポッド」と呼ばれています。
カカオポッドは、長さ20センチくらいのちょうどラグビーボールのような形で、厚さ1センチ以上の堅い殻で覆われています。
その中にパルプと呼ばれる甘く白い果肉に包まれた30~40粒の種子、すなわちカカオ豆が入っています。
収穫期は産地によって異なりますが、年2回あり、発酵・乾燥の作業を経て、世界各地へ出荷されます。
発酵から生まれるチョコレート
カカオポッドからパルプごとカカオ豆を取り出し、発酵させます。
するとカカオパルプから発酵が始まり、カカオ豆が発酵します。チョコレートらしい香りや味の前駆体(もととなる成分)は、カカオ豆を発酵させることにより生成されます。
~“おいしいチョコレート”になるまで~
チョコレートらしい香りや味は発酵のみでは完成しません。
ローストなど、その後の加工の工程によって更に、複雑かつ多様な香りや味が生成されます。
またカカオ豆の産地や加工方法の特徴を把握し、これらを組み合わせることにより、例えばお子様向けから大人向けまでなど、バラエティーに富んだ “おいしいチョコレート”をつくることができます。
~バレンタインデーも近くなり~
気になる人や恋人、大切な家族や友達にチョコレートをプレゼントする人も多いと思います。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中々、いつもどおりの生活を送る事が出来なかったと思いますが、私たちに至福の時間を与えてくれるチョコレートを堪能してみてはいかがでしょうか。